プロフィール 

 新潟県上越市出身、プラハ在住の日本人ピアニスト。1998年武蔵野音楽大学器楽科卒業。これまで、西ボヘミア交響楽団とベートーヴェンのピアノ協奏曲 3 共演他、チェリスト、ペトル・ノウゾフスキー氏との「プラハの春音楽祭」出演、「シュターミッツ音楽祭」での歴史あるシュターミッツ四重奏団とのシューマンのピアノ五重奏共演など、様々な音楽祭にて演奏。現在チェコを拠点に、ドイツ、ポーランド、スロヴァキアなどで、ソロ、室内楽を中心に演奏活動を行っている。定期的にチェコ人の演奏家と日本でのコンサートも行っており、チェコ音楽の解釈、理解に定評のある室内楽ピアニストとして高い評価を得ている。

1995年第 30 回新潟県音楽コンクール県知事賞受賞

1995年第 5 回日本クラシック音楽コンクール全国大会入選

1997年第 19 回国際芸術連盟新人オーディション合格

~私とピアノ~

 1975年、私は新潟県上越市に生まれました。尾神岳の麓、潮風かおり、美しい田園風景の広がる吉川が私の故郷です。実家は古くから続く家具工房で、私は幼いころから、職人である父の家具づくりを見ながら育ちました。ピアノとの出会いは4歳の時。「これ弾きたい!」直観だったのでしょう。この瞬間から現在に至るまで、私はこのピアノという楽器に魅了され続けています。武蔵野音楽大学では、Jan Holak教授という素晴らしいチェコ人の師に巡り合い、ピアノの演奏技術のみならず、チェコ音楽についても深く学ぶこととなりました。この親切で温かいチェコ人ピアニスト教授は、私をヨーロッパへと旅立たせ、チェコでの音楽修業を始めるきっかけを与えてくれました。プラハ音楽院では、ミハル・レゼック教授のもとで勉強。幸せで充実したピアノ漬けの日々をおくることになりました。この日々の延長線上に、ピアニスとしての現在の私がいます。

 密なアンサンブルを通じて共演者と分かち合う音楽の喜びが、様々な形でさらにその先にいる人々へと広がっていく室内楽が私は大好きです。形式美の美しい古典も、自由と挑戦が魅力の現代曲も、大好きなクラシック音楽の喜びをみなさんにお届けできる日をとても楽しみにしています。